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HN、しめさば  北海道在住の毒男。どーでもいいことをツラツラと書き連ねます。 ↑イラストはモリタケンゴ様提供 ありがとうございます。


by mackerel4me

昔の銃の話

昔の銃の話_d0073643_916544.gif私はだいたい休日にブログ更新を行っているのですが、今週は特にこれといったネタがないので歴史系小話なんぞでお茶を濁してみます。



みなさんもご存知のとおり、初期の銃は連続して弾丸を発射できる機能は無く
一発撃っては弾を込め、火薬を注ぎ、棒で突き固め押し込めての繰り返しでした。
こちらの動画に登場する銃はやや後代のもので火縄こそありませんが
火打石の具合が悪いのか火薬が湿気ていたのでしょうか。発射に数度失敗しており
実際に敵を目の前にしたらあっさりやられそうな感じです。
こちらの動画では女性が火薬を装填するシーンがかなり詳細に見て取れます。
それにしても大柄の西洋女性の体格と比べてなおこの銃のサイズです。
ちょっとしたバズーカ砲並みですね。これを担いで行軍するのは重労働だったことでしょう。

当時の工業品の品質精度を考えると不発や故障もかなり起きたでしょうし、
火薬や弾丸の鉛は当時はほぼ完全に南蛮船による輸入に頼っていたらしいということから
3千丁もの鉄砲を1度に揃えてぶっ放すということはブルジョワ大名の織田信長でも
かなりの費用的負担になっていたと思います。

長篠の合戦で織田軍は武田騎馬隊を鉄砲3弾撃ちで打ち破ったとされていますが
この動画を見る限り、それも些か眉唾な感じがしてきます。
定説とされている史実では織田徳川軍3万5千に対して武田軍2万弱。
実際は単純な数の論理で勝敗が決したのではないでしょうか。

こちらの動画。
火縄銃の開発以降、銃が広く普及して騎士や武士の時代が終わった直後の戦場を描写した某ハリウッド映画の1シーンですが、
臥せたり身を隠す遮蔽物が設けられる訳でも無く、最前線で1列横隊の棒立ち状態で
敵の銃火に堪えながら必死に弾を込める兵隊たち。さぞや恐怖だったでしょう。
まさに命の大安売りという感じ。
平和が一番ですな。
by mackerel4me | 2007-07-22 09:06 | ノンセクション